<車の「スキール音」について>
「スキール音」とは、”タイヤが出す高い音”です。
だいたい上のようなときに「キ~!!!」という高い音が出ます。
それが「スキール(squeal)音」です。
路面との摩擦で、このような音が出るのです。
※「びびり音」、「タイヤが鳴く」ともいわれています。
○タイヤが「スキール音」を発する原因
「スキール音」は、上記以外の原因でも発生することがあります。
タイヤの劣化
タイヤは、太陽光にさらされ続けるだけでも劣化していきます。
それを見越して、タイヤには劣化の防止剤が含まれています。
それでも、年月とともにタイヤは徐々に劣化していきます。
劣化により、タイヤの柔軟性が低下したり、ひび割れなどが生じてしまうと、
「スキール音」を発しやすくなります。
タイヤのひび割れを放置したら?
ひび割れしたタイヤは硬くなっていくので、路面との摩擦に弱くなり、スリップしやすくなります。
タイヤの「空気漏れ」が大きくなることもあります。(空気圧の低下)
最悪の場合は、タイヤの「パンク」につながることがあります。
タイヤのひび割れに気をつけること
浅いひびなら気にすることはありません。
深い亀裂が入っている場合は、すぐに整備工場やタイヤ販売店などでみてもらいましょう。
異常がみられなくても、”購入から5年以上経過”しているタイヤは、タイヤ販売店などで
定期点検したほうがいいでしょう。
タイヤの「空気圧」
タイヤの「空気圧」は、何もしなくても徐々に低下していきます。
タイヤが変形してくるほど「空気圧」が下がってくると、「スキール音」が発生しやすくなります。
タイヤの「空気圧」不足を放置したら?
「空気圧」が低いまま走行すると、「燃費」が悪くなります。
「空気圧」が低いと、タイヤ面の磨耗が偏ってきます。(一部が極端に磨耗しているなど。)
それにより、走行がスムーズにいかなくなって、燃費が悪くなります。
そのまま放置すれば、ブレーキの効きが悪くなったり、異常な振動が発生したりします。
「パンク」を引き起こすこともあります。
タイヤの「空気圧」を良好に保つには?
定期的に、”エアゲージ”で「空気圧」を確認しましょう。
“エアゲージ”を持っていない方でも、ガソリンスタンドやタイヤ販売店等に行って頼めば、
「空気圧」を計ってもらえます。
指定された「空気圧」は、それぞれの車の「取扱説明書」で確認できます。
●気にしなくていい「スキール音」
摩擦の少ない路面、例えば、駐車場の滑らかな路面などでも、「スキール音」は発生しやすいです。
この場合は、タイヤに異常がなくても音が出ることがあり、気にする必要はありません。
また、安価なタイヤは、グリップ力が弱い(摩擦に弱い)傾向にあるので、
「スキール音」が発生しやすいです。