<事故時の「保険会社」のロードサービス>
仮に、何かの交通事故で、自分が契約している車の「保険会社」に連絡するとします。
そのとき《保険会社」の社員が、事故現場に来てくれる》と思っていたら、がっかりします。
保険会社の社員が”現場”に来ることは、普通ないからです。
それは、仮に「保険会社」の社員が現場に行くとしても、たいてい時間がかかってしまい、
現場についたときには”社員のすることがない”といった場合が多いからです。
社員が現場に来るのを待っているよりは、当事者が速やかに「初期対応」にとりかかったほうが、
事故処理が早く済むことがあります。
例えば、
などです。
もちろん、契約している「保険会社」への連絡も大事です。
特に頭が真っ白になったり、パニックになったときなど、すぐに「保険会社」に連絡して、
初期対応のアドバイスを受けてください。
「保険会社」も、できるだけ迅速な対応をしてくれるでしょう。
多くの「保険会社」では、
「応急作業」や修理工場への”レッカーけん引”などのロードサービスが必要な場合、
ロードサービスのスタッフが[24時間対応]で現場に来てくれます。
一部の保険会社では、提携先の「警備会社」の隊員が、事故現場に駆けつけるサービスを
提供しています。(”警察への届け出サポート”や”救急車の手配”などが主なサービス)
<”契約してない車”を運転していたときは?>
車の保険契約をしていれば、
「”他人の車”を運転しているときも、自分の「保険会社」のロードサービスが使える」
と思っていませんか?
実は“他人の車”の場合、「保険会社」のロードサービスは使えません。
契約している車(大抵は自分の車)でしか、「保険会社」のロードサービスは利用できないのです。
反面、「運転者限定条件」などで縛りがなければ、他人が自分の車を運転していたとき、
自分の「保険会社」のロードサービスを利用できます。
◎”他人の車”を運転していて、”他人の車”のロードサービスは使いたくない場合は?
「JAF(ジャフ)」の会員になるのが、一つの手段です。
保険会社のロードサービスと、「JAF」のロードサービスの違いは、
「JAF」の場合、会員が所有していない車、例えば、
などを、会員が運転していたときでも、サービスを利用できます。
また、会員が運転していなくても、「同乗」しているだけでも利用できます。
※ただし「会員本人」しか「JAF」のロードサービスを利用できないので、
家族で1台の車を利用していても、会員本人が運転または同乗していないときは、
「JAF」の”家族会員”になっていない家族は、サービスを利用できません。
◎「JAF」の会員費用は?
個人会員になるための費用は、入会金2,000円と年会費4,000円。
個人会員と”同居”または”生計を一にする”家族は、1名ごとに年会費2,000円で
「家族会員」になることができます。(「家族会員」は入会金無料。)
◎「JAF」の入会金”割引”制度
などを選択すると、割引制度を使えます。(例えば5年分の会費を一括で支払うと、入会金は無料に。)
◎保険会社と「JAF」、どちらのロードサービスがいい?
車の保険会社も「JAF」も、基本的にロードサービスの利用料金はかかりません。
それぞれ「利用回数」や「距離」などの制限があるので、一概にどちらがいいとはいえないのです。
例えば、バッテリーが上がったとき、
車保険のロードサービスでは、保険期間中に1回のみなど、”回数制限がある”「保険会社」もあれば、
“回数無制限”としている「保険会社」もあります。
「JAF」では”回数無制限”となっています。
レッカーけん引では、
車保険のロードサービスでは、「保険会社」の指定工場までは、距離に関係なく無料、
としている「保険会社」が多いです。
「JAF」では一律”15km”までが無料となっています。