<並行輸入車のデメリット>
★「並行輸入車」を輸入してから「納車」するまでに発生する主な諸費用
◆現地からの
◆輸入業者の「代行手数料」等
「車両本体価格」とは別の諸費用を大雑把に計算すると「100万円~200万円」にもなります。
(※輸入業者や輸送距離などによって異なります。)
また「並行輸入車」は、日本の「保安基準」に適合した状態ではなく、”海外仕様のまま輸入”されます。
何も改善措置を取らなければ、基本的に日本の「保安基準」に適合しません。
そのため「予備検査(車検)」前に、日本の「保安基準」に適合しないパーツなどを、業者が加工して改善することになります。
当然、この費用も「車両本体価格」に上乗せされます。
「並行輸入車」は、諸々の費用が発生するので、思っていたより安くならないばかりか、「正規輸入車」よりも高くなる場合もあります。
★「並行輸入車」は、基本的に「型式不明車」となり「買取価格」はかなり安い
「国土交通省」に型式の認可を受けていない「並行輸入車」は、
“車検証”の型式欄には「型式不明」または「‐英数字‐(ハイフンで挟まれている)」と記載されます。
※「並行輸入車」の型式が「‐英数字‐(ハイフンで挟まれている)」とされるのは、「正規輸入車」として”型式認定”を受けている車と「同一」または「類似」として申請し区分されたときです。
ただし、この型式で登録されたとしても、「買取価格」や「任意保険」、修理・メンテナンス等で不利になることに変わりありません。
※「並行輸入車」の届出や審査に関する詳しい内容は、「国土交通省」の資料をご覧下さい。
「型式不明」とされる「並行輸入車」は、車を手放す時の「買取価格」が安くなります。
「並行輸入車」は基本的に人気がなく、”車検証”に「型式不明」と記載されているだけで、ほとんどの人が敬遠してしまうからです。
さらに「車台番号」を<職権打刻>されてしまっていたら、「買取価格」が大幅にダウンします。
★「車両保険」の加入を断られることも
「並行輸入車」は、ほとんどの「ダイレクト型の任意保険」には加入できません。
型式が「‐英数字‐(ハイフンで挟む)」とされる「並行輸入車」も、「ダイレクト型の任意保険」に引き受けを断られます。
ですが、「代理店型の任意保険」には加入できます。
しかし”車両保険”に関しては断られることがあります。
「型式不明」で、車両の価値がいくらなのか、修理にいくらかかるのか、などを保険会社も把握できないからです。
「車両保険」にも加入したいのであれば、”保険代理店と交渉してくれる輸入販売業者”から「並行輸入車」を購入したほうがいいでしょう。
保険料が高くなるかもしれないので、加入の可否だけでなく、保険料についても確認しておきましょう。
★修理・メンテナンスは難題が多い
「並行輸入車」に関しては、修理・メンテナンスをしてくれる「整備工場」などが圧倒的に少ないです。
正規ディーラーに持ち込んでも、断られる可能性が高いです。
そのため購入する前に、「並行輸入車」でも修理・メンテナンスを受け付けてくれる「整備工場」などを探しておいた方がよいでしょう。
修理・メンテナンスまで請け負ってくれる”輸入販売業者”に依頼するのが一番良いかもしれませんね。
★修理、メンテナンスの費用
「並行輸入車」は、修理・メンテナンスにかかる費用が高くなることが多いです。
日本国内に流通していない専用の部品の場合は、海外から取り寄せなければなりません。
必然的に部品代は高くなります(取り寄せるまでに時間もかかります)。
さらに「特別な作業」や「特別な工具」を利用する場合が多く、工賃も高くなります。
★「並行輸入車」は、「エコカー減税」の適用対象外
「国土交通省」のサイトには「並行輸入車はエコカー減税の対象外」と明記されていないのですが、”エコカー減税”の対象となる基準内容を見ると、「並行輸入車」は”エコカー減税”の対象外となります。
エコカー減税の対象となるには「平成17年の排出ガス基準」に適合している必要がありますが、
「型式認定を受けた」車が”前提条件”となっています。
そのため「型式認定」を受けていない「並行輸入車」は、”前提条件”を満たしていないので、
排出ガスが基準値に適合していたとしても、”エコカー減税”を受けることはできません。
☆「正規輸入車」とは
正規輸入車とは、外車メーカーなどと販売契約を結んだ販売業者(正規ディーラー)が、日本に輸入して販売している車を指します。
☆中古の外車を購入する時、「並行輸入車を購入したくない」場合
○「並行輸入車」の見分け方のポイント
「並行輸入車」は
などです。
「正規輸入車」でも日本で販売されている台数が少なければ、型式が「不明」となっている場合もあります。
事前にいろいろとチェックをしてみてくださいね。