<博多人形>
◎由来
1600年に秀吉の家臣である「黒田長政」が筑前に移り、それに伴って多くの職人が集められました。
その職人たちの中から「素焼き人形」が生まれ、現在の「博多人形」の下地が作られたといわれています。
「博多人形」は、1900年(明治33年)「パリ万国博覧会」に出品され、その名は国内のみならず、海外でもたいへん話題となりました。
◎「博多人形」の素材
「博多人形」は、「素焼き土人形」です。
長政の頃より作り方は変化し、現在では石膏での型抜きやロクロ台での彫り、彩色などの工程を経て完成します。
◎「博多人形」の種類
「美人ものの博多人形」は、時代の美人の移り変わりによって、人形の表現も大きく変化しています。
「縁起ものの博多人形」には、恵比寿、大黒天などの七福神や、福助、お多福などが有名です。
「節句もの博多人形」では、「ひな人形」が代表的です。
☆「素焼き」を着色した落ち着いた雰囲気、素焼きの土のぬくもり、きめ細かい彫り込み等は『博多人形』の持味です。
現在では、「博多人形」は博多地区外でも多く製作されているそうです。
博多人形は、「経済産業大臣指定」の伝統的工芸品の一つとなっています。
※「写真提供:福岡市」