<車の走行距離の限界はあるのか?>
車の走行距離の限界は、一般的には[10年で10万km]と言われています。
中古車における走行距離は[1年間で1万km]を目安として、それよりも多いか、少ないかがポイントとなってきます。
例えるなら、走行距離が4年で2万kmだと「短い」、6万kmだと「長い」ということになるのです。
なぜ10万kmなのか、それは「タイミングベルト」の交換時期が、およそ10万km走行の頃だからと言われています。
「タイミングベルト」はエンジンの吸気と排気のタイミングをコントロールしている非常に重要な部品です。
また10万km走行した頃に、メンテナンスの費用も多くかかってくると言われています。
それでこの時期を「車の買い替え時だな」と考えている人も多いのでしょう。
つまり「買い替え時=限界」と捉えれば、10年で10万kmというのは、わかりやすい目安なのでしょう。
しかし、実際には10万km以上走っている車もあるように、「10万km走ったら限界だ」とは単純には言えません。
結局、車の走行距離の限界は、ドライバー自身の車への対応で変わってくるのです。
しっかりとメンテナンスをしていれば、10万km以上を越えて走ることもできますし、逆にメンテナンスを怠れば10万km未満で車をダメにしてしまうこともあるでしょう。
「10年=10万km」という基準は、中古車市場で一般的に言われる10万kmという目安を取り入れた、日本特有の感覚なのです。
米国では、1966年に購入した「Volvo P1800」で、約450万kmという距離を走行し、ギネス記録を作った人がいます。
日本車も壊れないことで有名ですが、ボルボも壊れにくいスウェーデン車として有名です。
約450万kmという走行距離のことを聞いたら、しっかりとメンテナンスをしていれば、いくらでも走れてしまうのではないかと思ってしまいますね。
海外では日本の中古車は人気のようで、10万km、20万kmと走るのは当たり前のようです。
以上のことから、海外では走行距離の限界として、具体的に何kmという基準はないように思えます。
その車が何km走ったかということよりも、性能の良さで車をみているのではないでしょうか。