<ダイソンの「電気自動車」について>
イギリスの「ダイソン」といえば、強力吸引力の掃除機や、独特のデザインの扇風機や
ドライヤーなど、CMや電器店等で、誰しも一度は見聞きされたことがあるのではないでしょうか?
その「ダイソン」が「電気自動車」を製造することを今月公表しました。
約1450億円の資産を投じて、400人以上の精鋭チームで開発・製造し、
2020年に販売予定とのことでした。
このニュースに「え? 家電の会社が車?」と不思議に思った方もいることでしょう。
ですが、「ダイソン」側としては、1990年から車に関わる開発をしてきたそうなのです。
「ディーゼルエンジン」の排気から「すす」をとりのぞく「サイクロンフィルター」を
開発していたそうです。
しかし当時はまだイギリスで「ディーゼル車」のフィルターについて関心が薄かったからか、
「ダイソン」の開発は中止となりました。
次に「ダイソン」が開発し始めたのは、車の「バッテリー」でした。
創業者のダイソン氏が「電気自動車」の開発こそが、「大気汚染問題」の解決策と
信じたからでした。
ディーゼル車のフィルターを開発したのも、大気汚染を軽減する意図があったからでした。
「ダイソン」が家電を造りつつ、平行して「電気自動車」のバッテリーを開発できたのは、
掃除機やドライヤーに使う最新のモーターや、エネルギー貯蔵システムの技術が、
「電気自動車」のバッテリーにも活用できたからでした。
また、扇風機や空気清浄機の最新機能は、流体力学の技術が関わっています。
これも車体を製造する上で大変役に立つ技術です。
「ダイソン」はこれから本格的に「バッテリー式電気自動車」の開発に力を注いでいくわけですが、
自動車の技術に関しては、様々な国のメーカーがしのぎを削っているということで、デザインも
機能も、しばらくの間は<秘密厳守!>だそうです。
「ダイソン」でどんな「電気自動車」ができあがるのか、想像して楽しみましょう!