<福岡名物「にわか煎餅」>
江戸時代から伝わる”福岡の郷土芸能”「博多仁和加(はかたにわか)」は、
「タレ目の半面」をつけて演じる「にわか狂言」です。
そのユーモラスな半面をお菓子にしたのが、「二○加煎餅(にわか煎餅)」です。
☆「にわか」とは?
江戸時代から明治時代にかけて、宴席や路上などで行われた即興の芝居がありました。
博多の物好き連中がお盆の夜に集まって、提灯の両縁を取ったものを頭からかぶり、
軽口や謎の問題をしかけ、人々を笑わせるという即興芸を始めたのです。
路上で突然始まり注目を集めたため、「にわかに始まる」という意味から
<にわか>と呼ばれるようになったと言われています。
「仁和歌」、「仁輪加」、「二和加」などとも書かれます。
☆「二○加煎餅」の特徴
お菓子は、ちょうど目の部分を覆うような形(アイマスクのような形)です。
最大の特徴は、ユニークな「たれ目」が描かれていることです。
この煎餅を初めて手にした人は、つい顔に当ててみたくなります。
(ペットの顔にも当てたくなります。)
地元産の上質な小麦粉に、厳選した卵と砂糖を練って焼き上げているそうですが、
天候に合わせて水の量を調整したりと、
「老舗の職人技」がなくてはこの微妙な味わいがでないそうです。
「二○加(にわか)煎餅」の見た目にほっこりしたあとは、
素朴な味わいを楽しんでみてください。
(現在では、様々なキャラクターとのコラボ作品も販売されています。)
直射日光、高温多湿をさけて保存してください。