車の燃費とは
<1リットルのガソリンで、どれだけの距離を走れたのか>
を数値で表したものです。
◎燃費の単位はkm/L(リットル)です。
◎車の燃費は、エンジンの種類、車体の重さ、乗車人数、走る環境、運転方法など、いろいろな条件が複雑に合わさって決まります。
自分の車の燃費がどのくらいかを簡単に知る方法を説明しますと、
例えば300km走って30リットル給油したとします。
そのときの燃費は、300km÷30L=10km/L となります。
◎”カタログ”に載っている燃費とは何なのでしょうか?
車のカタログを見ると<10・15モード燃費>という項目があります。
この項目は、「国土交通省」が定めた試験方法で測定された燃費です。
日本の車であれば、どこのメーカーでも同じ条件で測定されています。
燃費を比較する目安になります。
しかし実際の燃費は、これより悪くなってしまうのがほとんどです。
<10・15モード試験>は、測定装置の上に車を乗せて、実際の走行より穏やかな運転をするので、
どうしても良い結果が出てしまいます。
この”燃費データ”に期待して車を買ったけれど、実際の燃費はそれより悪くて不満に思ったり、
「車の何かが壊れてるのでは?」と心配する人もいます。
一般的な街中での運転では、<10・15モード>燃費の60~70%ぐらいになるのが普通のようです。
しかし良好な走行条件と走行テクニックを合わせれば、<10・15モード>燃費を超えることも可能です。
◎では、どんなときにガソリンをたくさん消費するのでしょうか?
簡単に言えば、
アクセルを踏んで、エンジンから「ブオーン」と音が聞こえる時に、
ガソリンをたくさん消費しています。
例えば
などです。
アクセルを思いきりグッと踏み込めば、ガソリンを驚くほどたくさん消費します。
反対に、アクセルを少しだけ踏み、一定速度で走っているときや、アクセルから足を離しているときは、
あまりガソリンを消費しません。
◎同じ車でも燃費に差があります。
全く同じ車種なのに、”市街地”に住む町田さんの車より、
“田舎”に住む山田さんの車のほうが燃費がいい、というのはよくあることです。
これは燃費は走る条件や運転の仕方でかなり違ってくるからです。
混雑した市街地や渋滞、山道などを走行したときは、加速と減速の繰り返しが多くなり、
何度もアクセルを踏み込まなくてはなりません。
この場合「ガソリンをたくさん消費する運転」が多くなるので、
燃費が悪くなってしまいます。
反対に、信号のほとんどない田舎道を60km/hぐらいで走ったり、
高速道路を80~90km/hで走ったりするときは、ほとんどアクセルを踏まなくても
走り続けられるので、かなり燃費が良くなります。
◎車の調子でも燃費は変わってきます
普段から「メンテナンス」を怠っていると、トラブルに巻き込まれるだけでなく、
燃費も悪くなってしまいます。
例えば、
などです。
燃費をよくするためには、走行テクニックのほかに、「メンテナンス」にも留意しましょう。