<並行輸入車の保険について>
並行輸入車は「保険」にデメリットがあります。
「並行輸入車」を買ったときに驚くのが「型式フメイ(不明)」と車検証に記載されたときでしょう。
「型式フメイ」とは、どういう状況なのでしょうか。
「型式フメイ」なのに、車のナンバーは取得できるのです。
実は、書類上の問題で、国は並行輸入車を「型式フメイ」とするしかないのです。
このように表示されていることで、手続き上の不都合が出てきます。
一番身近なのは「ダイレクト型の自動車保険」です。
「ダイレクト型の保険」では「型式情報」などが必要です。
実際には見ていない車に対し、ネットだけで保険を作るので、不都合が出てきて手続きが難航します。
「正規ディーラー輸入」なら、日本向けにマニュアルがあったり、保証がわかりやすかったりしますが、「並行輸入」となればそうはいきません。
もちろん、現地の保証がついているので、現地まで車を持っていくなりすればいいかもしれませんが、そんなことをする人はまずいないでしょう。
そのため、正規輸入に比べて「並行輸入」は保証関連で弱いといえるでしょう。
ただ、マイナーな車やメーカーでなければ、現在は外車メーカーも日本法人を持っている場合があるので、昔ほど厳しい状況ではないかもしれません。
ですが、特別な理由がない限り、現在は「正規ディーラー」を利用したほうが何かと安心です。
外国に比べ、日本は国による車関連の管理が強いです。
車の「型式認定制度」により、購入した車は国土交通省に「型式申請」して承認される必要があります。
この申請にはかなりの手間とお金がかかり、その手間賃などは結局ユーザーが払うことになっています。
輸入車についても例外ではなく、特に正規ディーラーの車でない場合は、型式が不明となってしまうわけです。
とはいえ、「型式不明」であっても保険は受けられるので、「ダイレクト型」については少し厳しいと覚えておけばいいでしょう。
最近の輸入車は、昔と比べ、「正規ディーラー輸入」も増えています。
従って、並行輸入車や、この「型式フメイ」というのも、今後は少なくなっていくことでしょう。