<車のガソリン「レギュラー」と「ハイオク」について>
車のエンジンは、ベストなタイミングでガソリンを爆発させ、車を動かしています。
○レギュラー・ガソリン(ノーマル・ガソリン)
ほとんどの車が、このガソリンの指定です。
「レギュラー」は発火しやすい特徴があるので、ベストなタイミング以外でも
“勝手に爆発”を起こすことがあります。
その爆発で起きる衝撃が、燃焼室で金属をノックしているような音を出します。
これは「ノッキング」と呼ばれ、エンジンの損傷につながることがある、といわれています。
※車によっては、「ノッキング」を回避する”ノッキングセンサー”という機能が搭載されているものも
あります。
「ノッキング」を感知すると、車のコンピューターが自動で爆発のタイミングを調整し、
ノッキング回避をするようです。
●ハイオク・ガソリン(プレミアム・ガソリン)
「ハイオク」は、「レギュラー」より発火しにくいので、「ノッキング」が起こりにくいです。
大型車やスポーツタイプの車など、一部の車で指定されています。
大型車やスポーツタイプの車は、出力UPできるエンジンが使われていることが多いです。
そこでノッキングを起こしにくい(安定走行のための)「ハイオク」ガソリンが指定されています。
ガソリンの価格では、「ハイオク」のほうが、1リットルあたり10円くらい高いようです。
この差額は、生成の過程で「ハイオク」は「レギュラー」より手間がかかっているからです。
加えて「ハイオク」には”洗浄剤”などの添加物が含まれています。これも価格が違う理由です。
※添加物の一つには、ガソリンの完全燃焼を促進するものも入っています。
「ハイオク」は発火しにくいからです。
この添加物は、車関係のお店でも販売されています。
☆自分の車はどちらのガソリン指定?
車は、ガソリンが「レギュラー」なのか、「ハイオク」なのか、
必ず指定されています。
どちらかわからないという方は、”給油口”の内側や、取り扱い説明書に記載されているので、
確認してみてください。
ネットで調べたり、車販売店やガソリンスタンドの店員さんに尋ねてもわかるでしょう。
☆車は「ガソリンの種類」を決めてから製造されている
車は「ガソリンの種類」を決めてから製造されているので、「レギュラー」指定の車に
「ハイオク」ガソリンを入れても、目に見えた変化はありません。
※車によっては、ノッキングが軽減されることもあるようですが、1リットルあたりの走行距離が伸びる(燃費がよくなる)、エンジン性能UPなどの効果はみられません。
★「ハイオク」指定の車に「レギュラー」ガソリンを入れるのは危険!
「ハイオク」指定の車のエンジンには「調整機能」がついており、
「レギュラー」ガソリンを入れても走行は可能です。
ですが、「ハイオク」指定の車も、「ハイオク」ガソリンを使用する前提で、エンジン設計が
行われています。
「レギュラー」ガソリンを入れると、安定した燃焼が起きないのでエンジンに負担がかかります。
良好な走行はできません。燃費も悪くなります。
発火を「コンピューター制御」できる車であれば、長く走行し続けることができるかもしれませんが、
そうでない車は「故障する」ことがあります。
※「ハイオク」指定の車に「レギュラー」ガソリンを入れていると、
故障したときに「保険」がきかない場合もあります。
☆☆”指定されたガソリン”を入れるのが、車のエンジンに一番いい!☆☆
「レギュラー」ガソリンと指定された車であれば、「レギュラー」ガソリンを給油する。
「ハイオク」ガソリンと指定された車であれば、「ハイオク」ガソリンを給油する。
それが、その車にとって、一番良好なガソリンです。